両親が喫茶店を始めることになった頃、
小学生になったばかりの私は、この可笑しな屋号をたいそう心配したのでした。
私「こんな名前で、コーヒー屋さんだとわかってもらえるの?」
母「大丈夫よ」
私「どうして ねずみのこと なの?」
母「名前を考えているとき、天井でねずみがコトコト歩いていたからよ」
※注)両親が屋号で悩んでいるときにコトコト音がしたそうで...
母「あれこれ考えたけれど、結局これになったのよ。」
母の答えはあっさりしたものでしたが、きっかけはどうであれ
父には父の”ねずみ”についての思い入れがあったのでした。
”店主のことば”参照
そのことを私が知ったのは、大人になってからでした。